作曲家 伊福部昭(いふくべ・あきら)先生

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伊福部昭先生は、1914年、北海道に生まれ

1930年代から活躍し、2006年に亡くなるまで、

七十有余年に亘り生涯現役作曲家でありました。


残された、数十曲の作品はそれぞれ強烈な個性を湛えて、

今も作曲家伊福部昭の創作を伝えています。
これら伊福部作品は、一般には民族主義的と表現されますが、

その一つ一つを見てゆくと、類稀なオーケストレーション、

熟慮の末の作品構成、リズムの重視、

西洋機能和声からの脱却とその巧妙な援用など、

他の作曲家には見られない独自の世界観で、

聴衆を圧倒し魅了し続けております。

 

伊福部昭先生は、優れた映画音楽作家でもありました。


1947年の「銀嶺の果て」を皮切りに

1995年の「ゴジラVSデストロイア」まで、

その総担当作品数は三百余作品と言われます。

その担当作品としては、「ビルマの竪琴」、「原爆の子」、

「女中っ子」、「座頭市」シリーズ、東宝特撮映画、

「大魔神」三部作、「帝銀事件 死刑囚」や

数多くの記録映画など多岐に亘っています。
また、それ以外に新歌舞伎と言われる舞台用作品や

幾つかのTV・ラジオ用の作品も手掛けております。

 

演奏会用作品と違い、映像と音楽をどの様に結びつけ

効果を現出させるか、と言うことに最大限の注意が払われており、

中には非常に実験的手法に満ちたものも散見されます。

 


担当作品の監督としては、

黒澤明、

市川崑、

田坂具隆、

中平康、

吉村公三郎、

伊藤大輔、

新藤兼人、

稲垣浩、

三隅研次、

関川秀雄、

本多猪四郎、

熊井啓

・・・などが上げられ、

伊福部音楽は、日本映画の黄金期を支えていた存在でもあります。

 

特に、「ゴジラ」を始めとする特撮映画音楽は、

今も多くの聴衆の支持を受け愛され続けています。

(上記HPより抜粋させていただきました)